Steidl滞在記

工房親(CHIKA)深川です。


CHIKAで今年2月に展示をいたしました写真家 相模智之よりSteidl社での写真集制作についてお便りをいただきましたので紹介いたします。相模智之は、2016年に出版社Steidlが写真集制作を公募した“Steidl Book Award Japan” のグランプリ8人に選ばれました。その後、2018年2月にCHIKAで恵比寿映像祭 地域連携プログラムとして、相模智之 個展「Behind Closed Doors」を開催しました。展示作品は“Steidl Book Award Japan“に『YKTO』として発表されたもので、多くの方にご来場いただきました。(展示のブログはコチラ)Steidlでの写真集制作はどのようなものだったのでしょうか?

 

*****

 

私のライフワークとして継続してる写真は約14年になり、撮りためた写真もかなりの数になっていたので、近い将来に写真集としてまとめたい気持ちがあった時に、出版社Steidlが公募を実施することを知り、締め切り直前までにやれることをやった。結果、提出したダミーブックが受賞し出版が決まると言う幸運にも恵まれた中、8月19日から1週間ドイツにあるシュタイデル社へ本作りの為訪問した。渡独前に用意した本文レイアウト(ダミーブックから変更)とテキストを持参して行ったら大きな変更もなく採用され、判型の決定において各ページの余白の取り方やノンブルの配置をデザイン担当するダンカン氏と相談し作業を進めました。

 

▲ミーティング中の様子

 

彼とは内容について、対話やテキストを通じてお互いに理解し合えた甲斐もあり、その後の表紙デザインや素材選びなどスムーズに進行して行き、2~3種類のデザインを提案されてその中から選ぶという流れでした。

それらは常に提案という形で提示され、違うのであれば拒否することも可能であるが、大抵の提案は作品のコンセプトに寄り添っていた。2~3種類と言う選択技は少なく感じるかもしれないが、そこは作家に判断を迷わせないようにする為の必要最低限の中の最良の選択と言ったように感じられた。

ここまで約4日程度でほぼ束見本が仕上がると言う早さであった。同じタイミングで私を含めて4人の受賞者と制作を行っていたのであるが、他の受賞者も似たようなスピード感で進行して行き、一人の方は印刷工程まで進む早さであった。通常では考えられない早さであると思うが、これはシュタイデル社の持つ豊かな経験から来るであろう最良で最少の提案が大きいのではないかと思った。

この後、印刷する用紙を取り寄せる必要がある(私も含めて)3人の受賞者は色校の為、再度渡独になる予定であるがそれも楽しみである。

 

シュタイデルは常に作家に寄り添い、予算は度外視で希望を叶えようとしてくれる。

1週間の滞在中、Steidlvilleと呼ばれる隣接する施設に宿泊が可能となっており、室内でも作業可能である。

 

 ▲室内作業スペース

 

また、昼食は専属のシェフがいて、毎日コース料理を提供してくれ、野菜中心のメニューで本当に美味しい。話によるとメニューは食後に眠くならないように気配りもあるとのこと。

 

▲シュタイデル社の昼食

 

制作でのベストもそうであるが、滞在中の心配りまでも一流であった。

こんな素敵な経験をさせて頂いたシュタイデル社にはいつか恩返ししたいと想いが強くなるばかりだ。

また、仕上がった際にはお伝えしたいと思います。

 

相模智之


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  • 2018.10.19 Friday
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  • 09:00
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