新年のご挨拶 / パリ便り

あけましておめでとうございます。

 

2018年、今年も工房親ならではの企画を立て、みなさまのご来場をお待ちしています。

 

 

馬場隆子

 

クボタタケオ

 

上野さえ加

 

 

本年最初のブログはパリからのお便りです。(昨年・秋に知人の読者からのものです)

 

 

 

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建築家の肖像

 

セガン島とラ・セーヌ・ミュージカル

 

2017年春に開館したラ・セーヌ・ミュージカルは、パリ郊外のセガン島にある。木造網目構造のコンサート・ホールは、坂茂とジャン・ド・ガティンヌの共同設計。ふっくらとした編籠の丸みをもち、帆のような移動性光源パネルを備える。モデルニズムの先端をいく環境芸術といえる。仏国に於ける日本近代建築は、ル・コルビュジエの弟子坂倉準三によるパリ万博の日本館に始まった。『パリの日本建築展1867-2017』は150年間の日仏建築家交流を溯るー日本の伝統建築とモダニズムの近親性、*『間』の芸術に魅せられた仏知識層、国際設計競技、メディアや建築サイト等。日本文化愛好家シラク・パリ市長以来 丹下健三、黒川紀章、安藤忠雄といった巨匠たちが最初の建造物を実現させ、次世代に道を開いてきた。現在パリ再開発・首都圏拡大計画には多くの日本人建築家の**プロジェクトが進行中である。

 

ジャック・ルメルシエとソルボンヌ礼拝堂1635-1642

 

別に、建築家へ敬意を表明したのが『建築家肖像とクリシェ』展。 階段ピラミッドのイムホテプは例外で、西洋では古代から中世にかけて建築家の肖像は稀である。中世造形芸術の頂点を極めたゴシック建築の石工親方は、単に「bâtisseur建てる人」であった。壮大なサン・ドニ修道院を建てたピエール・ド・モントロイユ。天を仰ぎ瞑想する彼の姿は20世紀の塑像であっても心を打つ。ルネッサンス時代に、フィリベール・ドゥロルムはロワール河流域に優美な城を建て王家の建築総監督に任命された、こうして石工職人は芸術家の地位を獲得する。以来、建築家の姿はメダルや彫刻や絵となり後世に残された。彼らの肖像が豊富な写真や映像となった現在、いにしえの道具−物差しや定規や重りは、デジタル化の波の中に消えんとしている。文明発展のスピードに目が眩む。

 

ガルニエ胸像と設計図1861-1876

 

シャルル・ガルニエはスター並みにもてはやされ、建物に名前を残した建築家である。35歳でオペラ座設計コンクールを勝ちとり、音楽舞踏の殿堂とカジノを同スタイルで建てて旋風を起こした。新オペラ座はナポレオン三世が打ち出したオスマン・パリ大改造計画の一拠点でもあり、銀行家資産家たちの華やかな社交場となる。色黒くサンバラ髪、ぶざまで妙な風体だったという彼は、風刺画にまで描かれ批評家たちの筆を賑わせた。当時の最新技術ナダール写真にも写っている。彼の胸像と金筋の設計図が、ガルニエ劇場側面、かつての皇帝貴族の馬車専用出入口に見られる。胸像は友人カルポーの作である。

 

オペラ座見学へ招く 電光パネル

 

* 「間――日本の時空間」展1978年・監修 磯崎新 

** 安藤忠雄のピノー 美術館、SANAAのサマリテンヌ・デパート、藤本壮介の複合施設「千本の木」、隈研吾のサンドニ・プレイエル駅など12件ばかり。

 

Y

 

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この一年もHP、ブログは毎週金曜日にアップ予定していますので是非ご覧ください!

 

馬場隆子

 


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  • 2018.06.17 Sunday
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