「春韻」作家紹介

まもなく、会期折り返しとなる「春韻」展。

1月12日(日)には、オープニングにご来場下さいました皆様ありがとうございました!!

会期は1月26日(日)まで。残り9日、皆様のご来場お待ちしています✳ ( 月・火 休廊 )

 

前回に引き続き、作家紹介として3名紹介いたします。

 

●作家紹介 ( アルファベット順 )

大渕花波 Ohbuchi Kanami

山神悦子   Yamagami Etsuko
好宮佐知子  Yoshibayashi Sachiko

 

会期中の作家在廊予定日は下記をご参照ください。

 

▼作家在廊スケジュール
1/17(金) 2-4pm 山神悦子
1/19(日) 2-3pm 小林翼 / 2-5pm 山神悦子 
1/25(土) 2-3pm 小林翼 / 2-5pm 山神悦子 / 大渕花波・福室みずほ
1/26(日) 4pm〜 小林翼 / 福室みずほ (展覧会最終日5pmまで)

 

 

大渕花波 Ohbuchi Kanami

 

「おばけのパーフェクション」(2019) 綿布にアクリル、ハトメ 161×95×2cm

額縁の中に額縁を集めたものを配置しました。

 

「おばけのポートレート」(2019) 綿布にアクリル、ハトメ 200×83×4cm

額縁を集めたもののポートレートを描きました。

 

 

 

「おばけのケイオス」(2019) 木片に額縁、アクリル (上)12×10×9cm (し)9.3×10×9cm

額縁の切れ端を木片と組み合わせた立体作品。

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

 

今まではかなりの大作か、小作のどちらかを制作していましたので、中くらいのサイズ感の作品

はこの度初めて制作しました。また、額縁を抽象絵画のように描くコンセプトも初の試みです。

2020 年最初の展示ということもあり、新しくもあり、あたたかみのある作風を心掛けました。

 

●2020年、年初めの展覧会となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 

今年は昨年に発見したテーマを引き続きメインコンセプトとし、さらに発展させ、制作していき

たいと考えております。また額縁を主体とした立体作品なども作っていきたいです。

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

それぞれの個性が尊重されつつ、統一感のある空間になったと思います。
様々なマテリアルの作品がありますので、どの壁をとっても面白いかと思います。

 

[略歴]
1996年 東京に生まれる
2019年3月 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2019年4月 多摩美術大学大学院美術研究科油画研究領域 入学
2020年現在 同大学 在学中


[おもな展示歴]
2016年3月『好奇心』STUDIO DUST BUNNY
2016年5月『桃と花』個人宅
2018年6月『桃と花/余白を読む』ギャラリー親
2018年9月『モノクロマティカ后戰侫螢絅Εャラリー
2018年11月『猫も食べちゃう』多摩美術大学
2019年11月『Guest house』裏参道ガーデン

[受賞歴]
2019年度多摩美術大学 油画専攻 卒業制作 優秀賞 受賞

 

 

 

山神悦子   Yamagami Etsuko

 

(右)「水色のオパール」(2019)  oil on canvas  65.2×65.2cm

河口湖の湖畔にある山梨宝石博物館に展示してあるオパールの原石がモチーフになっています。

 

(ひ)「ブラジルの石」(2019)  oil on canvas  65.2×65.2cm

モチーフは山梨宝石博物館にあるラブラドライトの原石で、実物は光沢のある暗緑色と金色の組

み合わせから成ります。

 

 

(右)「オレンジ色のオパール」(2019)  oil on canvas  24.2×33.3cm

オパールをネット検索すると様々な画像が出て来ます。これはエチオピア産のオパールがモチー

フになっています。鮮やかなオレンジ色と黄緑色の石。

 

(左)「山頂の石」(2019)  oil on canvas  24.2×33.3cm

長瀞の埼玉県立自然の博物館に展示されている武甲山旧山頂で産出した石灰岩がモチーフにな

っています。石灰岩から作られる漆喰の白のイメージと石の表面のヒビの線を作品にしました。

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

「水色のオパール」と「ブラジルの石」は河口湖の山梨宝石博物館で取材しました。同じ大

きさの二つの画面を並べることで、明るく軽快な作品と、暗くて重厚な作品の対照を見せたい

と思いました。

 

「山頂の石」は長瀞の埼玉県立自然の博物館で取材しました。モチーフは武甲山の山頂から

産出した石灰岩ですが、石灰岩採掘により山容が大きく変化し、旧山頂はすでに失われていま

す。石灰岩は漆喰やセメントの材料として人間の役に立ちますが、縄文の遺跡や希少植物は失

われてしまいました。モデルの石は灰色ですが、漆喰の白に置き換え、表面の傷を綺麗な青色

で表すことで、石へのオマージュとしました。

 

「オレンジ色のオパール」はウェブサイトで見つけた画像で、エチオピア産のものです。鮮

やかな色が印象的な石です。

 

●2020年、年初めの展覧会となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 前回私が「春韻」に参加したのは2016 年でした。その時はモチーフに鉱物を取り上げ始めて

1 年程だったので、今振り返るとモチーフに捉われていたように思います。4 年の時を経て、最

近では具体的な鉱物からインスピレーションを得た上で、自分本来のリズムに従って画面を作ろ

うと努めています。

 

 昨年から取材先に渓谷や海岸などを選び、その景観をモチーフにした制作を試み始めました。

自分のものにするには時間がかかりそうですが、スケールの大きな岩石の様相を横長の画面にし

てみたいと思っています。

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

 参加作家はそれぞれ独自の世界を持っていて、それに相応しい表現方法を使って作品を制作しています。それは当然の前提と言えますが、ここではそれらの個性がお互いを引き立てあって、多様でありながら調和した豊かな展示空間を作り出しています。実際にそこに身を置き、作品を観る楽しさを体験して欲しい展覧会だと思います。

 

 

[略歴]
1950年 香川県生まれ
1973年 お茶の水女子大学家政学部卒業
1989年から個展、グループ展で、油彩、ドローイング、版画などを発表している。
マケドニア、ブルガリアでの滞在制作、スペイン、フランスでの版画ビエンナーレ入選、大阪、ベルギー、香港でのアートフェアー参加などの活動のほか、装画もしている。工房親では1999年から個展、2人展、グループ展で作品を発表している。

 

 

 

好宮佐知子  Yoshibayashi Sachiko

 

 

(右)「季節のアーチ(2 月)」(2019)  水彩ガッシュ、白亜地、寒冷紗、パネル  45.5×38cm

食事の席でそれぞれの時間を楽しんでいる時目にした光景です。鮮やかに浮かび上がる光と陰に

目を止める人、止めない人、様々で、それら全ての感覚が記憶に引っかかっています。

 

(中)「木々の色(3 月)」(2019)  水彩ガッシュ、白亜地、寒冷紗、パネル  53×45.5cm

一日に何度も出入りする空間ですが、いつも見えるわけではありません。季節によって時間によ

って、見えたり見えなかったりする光景です。

 

(左)「新しい光(1 月)」(2019) 水彩ガッシュ、白亜地、寒冷紗、パネル  33.3×24.2cm

階段を降りると、目の前の壁に清々しい光がきらめいていました。

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

 

記憶の中の感覚を再現するために、鮮やかな色調を意識しました。また、同じ色の面でも濃淡

ができるように絵の具をのせました。

 

●2020年、年初めの展覧会となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 

今年は、昨年よりももう少し自分の時間が取れそうですので、集中して制作したいと思います。

そして、もっとフレスコの作品を作りたいです。

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

それぞれの作品世界が尊重されながらも、春韻展というテーマを持ったまとまりのある展示になったと思います。

 

 

[略歴]

1977 東京生まれ
2005〜2006 イタリア世界遺産ガッラ・プラチディア廟モザイクの保存と現地修復活動への参加
2006 東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程美術専攻(壁画)修了
2015〜2018 東京藝術大学非常勤講師
2017〜   愛知県立芸術大学非常勤講師
2019 「さまざまな形、さまざまな色」工房親
                 他展示多数
賞歴
2003  第8回ADSP 資生堂
2007  Shanghai Art Fair Emerging Artists Exhibition Shanghai MART 中国 特別賞
パブリックコレクション  台東区 東京

 

 

 

 

展覧会名  春韻 (Shunin)

会期    2020年1月10日(金) - 1月26日(日) 


オープニング ( どなた様でもご参加頂けます。)
1月12日(日) 15:00 - 17:00 

開廊    水 - 日   12:00 - 19:00
      (日曜は18時まで。展示最終日1/26は17:00まで。)

休廊    月・火 (祝日 1月13日(月) は休廊 )

会場    工房親

      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 2-21-3

TEL / FAX 03-3449-9271

交通    地下鉄日比谷線「広尾駅」2番出口 徒歩6分

      JR山手線「恵比寿駅」西口 徒歩15分 

      渋谷より都バス06 新橋行・赤羽橋行「広尾5丁目」下車 徒歩3分

Website   http://www.kobochika.com


展覧会についてのお問い合わせ info(*)kobochika.com (*)を@に変えてメール送信下さい。


「春韻」1月10日(金)開幕! 作家紹介

2020年、最初の展覧会は春の訪れを待ち望む心境を表した「春韻」展。

本日、1月10日(金)よりスタートいたしました。今回のブログから2週に渡って、展示作家を3名ずつ紹介いたします。

 

「春韻」展は2014年から毎年開催しているシリーズ企画。今年で7回目の開催となります。

平面作品を中心に紹介していた本展ですが、今回は平面作品と立体作品との融合が印象的です。

 

17日間の会期の間、皆様のご来場お待ちしています。(月・火 休廊)

 

▼展覧会風景 ( 一部 )

 

▼作家紹介 ( アルファベット順 )

 

福室みずほ  Fukumuro Mizuho

架菜梨案   Kanaria
小林翼    Kobayashi Tsubasa
 

 

福室みずほ  Fukumuro Mizuho

 

"depth" (2019) 綿布にアクリル、ハトメ  73×73×3cm    ( 右から "depth1" "depth2" )

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

 

被写界深度というカメラ用語があります。ある場所に焦点を合わせたとき鮮明に像を結ぶことができる前後の領域の事で、とらえられる遠近の範囲は深度が「深く」なるほど広くなります。 

下へまたは内へ降りていく深さという言葉を、遠近の領域の表現として使用する事をとても面白いと感じました。

目に見えない場所とすぐ目の前にある存在との深い関係性について考え、描きたいと制作を続けています。

地下深くに流れる水や岩の内部で変質する鉱物のような、遠い見えない場所での営みに強く惹かれ、それらの場所と自分の身体、肋骨や髪や網膜のあいだには一体何が詰まっているのか、「深度」という言葉をヒントにその領域について考え、その距離を圧縮するように描き出そうと模索し制作しました。

 

 

●2020年、年初めの展覧会となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 

まずは今年は1月末と6月に個展がひかえているので、それに向けての制作に集中することが1番の目標です。

その後は80号以上の大きい作品に取り組む予定です。

 

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

3年連続で春韻に参加させていただいておりますが今年は立体作品も多く、見る人にとって特に色々な作風に触れられる展覧会になっていると思います。

それらは様々な技法によって表現されています。ぜひ作家の在廊するときにお越しいただき、会話をしながら見ていただきたいと思いました。

 

 

福室みずほ  Fukumuro Mizuho

 

略歴


筑波大学芸術専門学群 美術専攻 日本画コース卒業

個展
2003〜05  ARTSPACE Arles(牛久)
2003、05、06  十一月画廊(銀座)
2006  日仏会館(恵比寿)
2008   Gallery Archipelago(茅場町)
2010  ギャラリープラーナ(恵比寿)
2011  art gallery closet(西麻布)
2012  茶茶(狛江)
2014  art gallery closet(西麻布)
2016〜18 KURUMA'rt contemporary (日本橋)

グループ展
2019 「春韻」
   「絵画を考える -音を描く-」 (工房親)
2015 「Storytellers East&West」(工房親)
2004  拡兆する美術TSUKUBA2004(茨城県立つくば美術館/つくば)
                  他展示多数

 

 

架菜梨案   Kanaria

 

(右から順) 

「はっぱ」 21×27×8cm

「おたまじゃくし」3点 20×6×6cm / 24×8×7cm / 23×6×6cm

「鹿」18×33×30cm

「キノコ 」2点 14×8×8cm / 10×7×7cm

「羊に乗った少女」16×21cm

 

上記 2019年制作、セラミック

 

(上) 淡いピンクの花 (2019) セラミック 11×13×4cm

(下) 皿 ケンタウロス (2019) セラミック 18Φ×2cm

 

(左上) チワワの仮面

(右上) 鹿の仮面

(左下) 猫の仮面

(右下) うさぎの仮面

 

*上記4作品 2019年制作、紙に水彩 29.7×21cm / 21×291.7cm

 

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

 

セラミックの作品のみで構成された、硬い素材ではありますがやわらかい空間にしました。

紙にデッサンの作品は、マスクをテーマにして制作したシリーズのうちの4点です。

 

 

●2020年、年初めの展示となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 

世界の平和を強く祈ります。

以前よりパリにてお世話になっているセラミストのアトリエにて、陶芸作品の研究、制作に力を入れながら、フランス、日本で予定されている展覧会に向けて平面作品もしっかり取り組みたいです。

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

それぞれが違いながらも、全体としてうまくまとまりのある展示空間になったと思います。

 

架菜梨案   Kanaria

 

略歴


2011年多摩美術大学美術学部油画科卒業。
2014年に渡仏し、2017年パリ国立高等美術学校修士課程終了。

2011年福澤一郎賞、2018年Cabane Georgina賞、Maurice Colin-Lefrancq賞受賞。

ZEN FOTO Galleryにて2011年より毎年個展を開催するほか、東京、パリにて精力的にグループ展、公募展などに参加。工房親では、主に「春韻」展でご紹介。2018年〜2019年、パリのアーティストインレジデンス、Cité internationale des Artsに滞在。

2019年 セラミック作品としての活動
(7月)
VALLAURIS 2019 / Biennale International of contemporary ceramic (Musée Magnelli, Vallauris) 

 

 

小林翼    Kobayashi Tsubasa

 

平面作品2点

(上)「星の扉」(下)「八双」

2019年 和紙、顔料、金/シルクスクリーン、截金(きりかね) 20×20cm

協力:平尾杏奈(截金、日本画)

 

立体作品3点

(右)「石の言葉(赤、霰)」5×8×6cm

(中)「石の言葉(白)」6.5×8×7cm

(左)「石の言葉(青)」5×11××5cm

 

上記3点、 2019年、石(伊豆下田市)、金箔

 

●展示作品についてお聞かせください。また、新たに試みたことや特にこだわった部分があればお聞かせください。

 

石に金箔は、新しい試みですが、素材との距離感ややりとりのスタンスは以前の作品から継続しています。素材との協働を目指し、世界の見方の提案を行っています。

金を使用した平面作品は、平尾杏奈さんとのコラボ作品です。作品との距離感がいつもより客観的になれて、良い体験になりました。技術的なコラボですが、作品の質的にも影響があり、悪いアクがぬけて親しみやすい作風に仕上がったかと思います。

 

●2020年、年初めの展示となりますが、今後の活動の目標や挑戦したいこと、制作の姿勢などをお聞かせください。

 

石に金箔という組み合わせは、作っていて面白かったです。このシリーズの作品をもう少し掘り下げていけたらと思います。石拾いにももっと行きたいですね。

 

 

●全員の作品が展示された空間について感想をお聞かせください。

 

新年らしく、明るい気持ちの良い空気が流れているような空間になりました。じっくり落ち着いて鑑賞していただけるかと思います。

 

 

小林翼    Kobayashi Tsubasa

 

略歴

 

1982年 岐阜生まれ
2004年 東京学芸大学教育学部美術卒業
2012年 東京藝術大学美術研究科絵画専攻版画修了
2018年現在  東京藝術大学特任研究員

2010年 第78回日本版画協会版画展<賞候補>
2010年 第35回全国大学版画展<町田市立国際版画美術館収蔵賞> など

・個展
2012年「小林翼」MUSÉE F
・グループ展
2016年「感覚の伝言 vol.3」耀画廊
2016年「全国公募日美展特別展示 2016 現代水墨画作家」国立新美術館
2017年「春韻展」工房親
2019年「春韻展」工房親
                  他展示多数

 

 

展覧会名  春韻 (Shunin)

会期    2020年1月10日(金) - 1月26日(日) 


オープニング ( どなた様でもご参加頂けます。)
1月12日(日) 15:00 - 17:00 

開廊    水 - 日   12:00 - 19:00 
      (日曜は18時まで。展示最終日1/26は17:00まで。)

休廊    月・火 (祝日 1月13日(月) は休廊 )

会場    工房親

      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 2-21-3

TEL / FAX 03-3449-9271

交通    地下鉄日比谷線「広尾駅」2番出口 徒歩6分

      JR山手線「恵比寿駅」西口 徒歩15分 

      渋谷より都バス06 新橋行・赤羽橋行「広尾5丁目」下車 徒歩3分

Website   http://www.kobochika.com


展覧会についてのお問い合わせ info(*)kobochika.com (*)を@に変えてメール送信下さい。


明けましておめでとうございます。

令和になり最初のお正月をいかがお過ごしでしょうか?


工房チカは、おかげ様で30周年を迎えました。


一昨年の4月から、新たに加わった深川伶華。永年チカの展示の指揮やアドバイスをしてきたクボタタケオのトリオで30周年の企画に、更に磨きをかけていきたい。以下に上半期の企画展をお知らせします。


1月  春韻展

2月  恵比寿映像祭 参加  

5月  (タイトル未定) 架菜梨案  Yu Sora

6月  loop展

7月  風景との応答


以上の企画展を予定して、更にその先を考えている。


工房チカは、1990年にキャリアも何も無い、言ってみれば、ズブの素人の私(馬場)が興した。画廊というよりプロジェクトであった。ただそこには、アートへの強い想いと怒りがあった。


従って、ギャラリーとか画商という看板は、掲げず、アーティストと共に創作したり、実験していくという意味を込めて「工房 "親"」と名付けた。ただ、「工房」という名前から、何か物を実際に作っている「工房」と間違われる方もいらっしゃったので、便宜上「Gallery 工房 親」と記載することもあるが、正式名称は「工房 "親"」である。


今でも、私は画商・画商のプロだと、思っていない。

素人だからこそ出来る事を玄人の精神やレベルでやって行きたいと考えている。


こういう世の中で、一つぐらい、こういう場所があっても、と思ってくださる方々の期待に応えて行けたら、と思います。


2020年、令和も2年目。工房 "親" 30周年、そして、31年目のスタートで時代が変わっていくなか、初心を忘れずに独自の歩みを続けていきたいと考えています。


どうぞ、この1年も工房チカを見守り、応援ください。


馬場隆子


「わたしたち木々 Nous les arbres」展 カルティエ現代美術財団 

平成から令和になり、皇室での様々な事業があった今年も、あと5日のみ。

 

現代アートの世界でも、様々な話題を呼び、日本での現代アートが大きく脚光を浴びた。

 

工房チカでも、シリーズでご紹介している企画展を中心に、新しい作家さんを紹介したり、来年迎える30周年に備えた。

 

年内最後のブログとして、環境問題を考えさせるパリからの便りで締めくくらせて頂きます。

 

良いお年をお迎えください

 

馬場隆子

 

--------------

 

大木はつねに品格を備え人の心をうつ。身近にあって親しい木は日々の生活で安らぎや慰めを与えてくれる。ビデオの中で、何人もの人が「私の木」のポートレートやストーリーを語っているのがほほえましい。それは農家の中庭の胡桃や樫であったり、町の広場のプラタナスやモクレンだったりする。木から受ける感動をアーティストたちはデッサンや絵に描いてきた。草木が繁茂し極彩色の花や果実に囲まれる一室は、アマゾンの密林の中にいるような印象をあたえる。

 

Luiz Zerbini ブラジル

 

この展覧会を提唱したFrancis Halleは木を訪ねて世界中を旅してきた植物学者で、特に彼の関心は地球にとって大切な原生林にある。特に南アフリカ、中南米、東南アジアの森林は、今世紀になって急激に農業牧畜のために前代未聞の伐採を被り、度重なる山火事で失われ続けている…

 

 

 

 

Clemente Juliuz / Marcos Ortiz  パラグアイ

 

 

イノシシやジャガーやアリクイや大ヘビ、フラミンゴにハヤブサにサギやオーム…が棲息するサバンナや熱帯雨林。パラグアイのグラン・チャコ(狩の地域の意)のアーティストたちは過去となりつつあるかれらの森を描いている。自然界の万物に霊魂精霊が宿ると信じたアニミズムの世界が彷彿と浮かび上がる。

「わたしたち木々」展では、かれらを叙情面以外の見地からもみることを勧めている。植物は地球の生物界の85%を占め、それとわかる最古の木の化石は3億8千5百万年前に遡るという。それと比べて人間は生物界の1%、ホモサピエンスの軌跡は30万年前にすぎない。しかも、脳をもたない動かない木は動物と同様に進化しつづけているという。

ここ10年で植物生物学は飛躍的進歩をしたそうだ。植物神経生物学研究所を創設したステファノ・マンクーゾ教授は、「植物のインテリジェンス」について語っている。

 

 

SYMBIOSIAStefano Mancuso & Thijs Biersteker

 

庭の樫とマロニエに取り付けられた12個の探知器は、二本の木の神経反応を1800のデーターポイントでキャッチし、ダイレクトにデジタル画像に映しだす。たえず内から外に広がる同心円状の輪は、二酸化炭素CO2、大気や土の温度湿度、雨、光線、露などへの反応の変化をあらわしている。輪の幅がひろいのは順調で速い成長、狭いのはそれが遅く、抵抗の要素が増すと節が生まれるという具合に。 

 

今まで横断面の年輪で解読してきた木の形成や成長の過程、環境汚染についてのメッセージを、木から直接よめる時代になった。専門家たちが人間より高等であると説く木について知ることは、地球を破壊から護ることにつながっていく…

 

(Y

 

Fondation Cartier pour l’art contemporain

https://www.fondationcartier.com/en/exhibitions/nous-les-arbres:07/2019-01/2020

「植物は〈知性〉をもっている」著者ステファノ・マンクーゾ他二名:2015年出版 NHK久保耕司訳


12/22まで「さまざまな形、さまざまな色」

今回29回目を迎えた  「さまざまな形、さまざまな色」

 

約30年前に、ジャンルや壁を越えた多用性に富んだ展覧会を企画して、この展示が生まれた。

 

「さまざまな形、さまざまな色」

2019.11.21( thu )- 12.22( sun )
12 - 7pm( 日曜/祝日6pm、最終日5pmまで )
休廊 | 月・火・第一水曜(12/4)

 

▼展示風景

 

 

当時のタイトル名は、ジョアイユノエルだった。

その後タイトル名や内容も少しずつ進化させた。

 

 

 

 

毎年、新たに少しずつチカ初参加の作家を加え、今年は、一条美由紀、木南玲、の新人を加えて20名で開催した。

 

 

 

本年もさまざまな作品を展示出来ましたことを感謝申し上げます。

 

ベテラン、中堅、若手の20人の作家がそれぞれ、真剣に心を込めた作品は、サイズの大小にかかわらず素晴らしく、沢山の方々に楽しんで頂いた。

 

 

 

あと2日で展覧会は終了。最終日までみなさんのご来場お待ちしています!

 

私は、早くも来年30回目を迎えるこの展覧会の構想に胸を膨らませている。

 

馬場

 

 

 

展覧会名  さまざまな形、さまざまな色

会期    2019年11月21日(木) - 12月22日(日) 


オープニング ( どなた様でもご参加頂けます。)
11月24日(日) 15:00 - 17:00 


開廊    水 - 日   12:00 - 19:00
      (日曜/祝日は18時まで。展示最終日12/22は17:00まで。)

休廊    月・火・第一水曜(12/4)

会場    工房親

      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 2-21-3

TEL / FAX 03-3449-9271

交通    地下鉄日比谷線「広尾駅」2番出口 徒歩6分

      JR山手線「恵比寿駅」西口 徒歩15分 

      渋谷より都バス06 新橋行・赤羽橋行「広尾5丁目」下車 徒歩3分

Website   http://www.kobochika.com


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