工房 親 設立30周年

1990年、工房親(チカ)を有限会社として設立した。

そして1991年4月に初の企画展を開催。

今思えば、本当に無鉄砲な何もない、ないない尽くしのスタートだった。

私は、何の画廊キャリアも美術界のコネも、後ろ盾や経済的な保証も無しにスタートした。

ただ、美術が好きで高い関心があること、さらに日本の文化や建物、都市構造などにも高い関心があったからだ。

これ等への取り組みという情熱や現状への疑問、ひいては怒りのようなものが沸き上がるモチベーションだった。

そして今、コロナウイルス感染拡大がパンデミックとなり、東京オリンピック、2020開催も延期が決まる。

ロンドンの美術館では、ウイルス感染患者用の病床を設置するなど、美術界もそれぞれの対応を真剣に執り行う事態となった。

30年前の私の無謀な美術に対するチャレンジは、一つの小さな警鐘として響き合うきっかけとなっているだろうか。

コロナウイルス感染拡大が美術界にも意味を持ち出しことは避けられまい。20世紀前半はパリが美術の中心だった。

第二次大戦の終結をきっかけに、世界経済の重心がニューヨークへ移動し、それに伴う如く美術も米国へと動いた。

抽象表現主義の活動が新たな美術として米国で受け入れられ、その後は世界的に評価されるに至った。

新型コロナウイルスの流行が、切っ掛けとなり、20世紀後半に安定した世界美術もマントルの漂流が開始しそうだ。

先日のワシントン ポスト紙が論説で述べるように、コロナウイルスの流行で政治経済の重心が米国から中国へ移動するきっかけとなる可能性もある。となれば、美術も否応なく同調するだろう。

2020年以降の工房親の活動は、今年は引き続き30周年記念として、企画展に力を入れて行く。

そして、多様性の一つとしてチカの在り方を示したいと、願っている。

SNSもさらなる充実で臨むので、皆様方に置かれましては、引き続き、ご高覧、ご来場のほど宜しくお願い致します。

末筆ながら、この30年間ないない尽くしの私を懲りもせず、忍耐強く見守り支えてくださいました皆様方に心より感謝申し上げます。

工房 親 

主宰

馬場隆子


オンラインでアートに触れる

コロナウイルスの影響で美術館や各施設が休館となり、楽しみにしていた企画展もいつ見られるか分からない状況が続いていますね。


こんな時だからこそ、休館中の美術館の中には、学芸員による展示作品解説を動画で紹介している美術館もございます。ご自宅で、自分のペースで、学芸員の解説が聞けるのも良いですね !


今回は、展示作品解説を動画で紹介している美術館の紹介をはじめ、オンラインで楽しめるアートを多角的に紹介いたします!

文章中の赤い字をクリックすると、各サイトへ推移しますので合わせてお楽しみ下さい。

 

●展示作品解説動画

 

東京都写真美術館

工房 親 から徒歩15分ほどの「東京都写真美術館」では

企画展「日本初期写真史 関東編」と「写真とファッション」の動画をアップしています。

 

 

 

広島県立美術館

広島県立美術館SNSより所蔵作品展をご覧いただけます。様々な学芸員が出演しています。

 

 Twitter、 FacebookInstagram 

 

 

森美術館

「未来と芸術展」南條史生氏(森美術館 特別顧問)による解説。

 

 

●オンライン・エキシビション

これまで、私達が見て来た「展覧会」とは、美術館の実際の会場で展示された作品を見ること、または、その企画展を堪能しに会場に足を運ぶものでした。「オンライン・エキシビション」とは「オンライン」のために企画された「エキシビション(展覧会)」です。つまり、パソコンや携帯で見られる「展覧会」です。ただ単に、作品の画像を並べるといったものではなく、The Getty Research Institute では、内容共に楽しめる「企画展」として構成されています。The Getty Research Instituteは、2017年に初めて、Online Exhibiton "The Legacy of Ancient Palmyra" を開催し、2019年には2回目の  "Bauhaus: Building the New Artistを開催しています。この2回の展覧会を企画した裏側については、こちら(英語)をご覧ください。企画に要した時間や、オンラインならではのユーザーエクスペリエンスへの配慮など「オンライン・エキシビション」を制作している方達は何を考えているのかを知るきっかけとなりました。実際の作品を見ている訳ではないので、オンライン・エキシビションに抵抗がある方もいるかもしれませんが、オンラインはオンラインで捉える術も今後必要かもしれません。ただ、オンラインだからこそ、本来ならば同じ美術館ではお見せできない展示構成や、オンラインならではの見せ方も可能なのでしょう。みなさんも「オンライン・エキシビション」を一度は体験してみてください♪ (英語)

 


これまでのブログで、オンラインでご覧いただけるアート関連のサイトとしてGoogle Arts & Culture美術館のwebsiteで豊富なコレクションを調べられることなど紹介してきましたが、今後、「オンライン・エキシビション」のような形の展覧会も日本のチームで編成され開催される日が来るのを楽しみにしています。日本の美術館がYoutube上で学芸員による解説動画を発信する動きのように、「日本から」発信することを、これを機に各美術館には取り組んでいただけたら・・・と思ったりもします。

 

これから、家で過ごす時間が多くなりますが、家の中でも楽しめることは以外にもたくさんあることに気づかされますね!!

 

みなさん、くれぐれもご自愛下さいませ✳︎

 

深川伶華


コロナウイルスとアート

コロナウイルス感染拡大が止まらず、ついにパンデミック宣言をされた。

2020は4年に1度のスポーツの祭典としての東京オリンピックを中心に文化の振興発展をうたっていた。

 

しかし日本では、2月後半からコロナウイルス騒動は、あらゆる方面に広がった。

美術の世界も巻き込まれた。

美術館でのイベントのキャンセルや美術館そのものの休館もある。      

 

工房 親 も、予定していた岡本風愉の展覧会(3/11-3/15)を延期し、5月上旬に開催予定で現在調整をしている。ご来場下さる方々への配慮から作家さんの要望もあっての考えた末に決めたことである。

 

 

さまざまな意見や考えがある中、私は冷静に対処して、特に怖かったりせず、自分が出来る注意をしながら、生活しているつもり・・・。皆さまはいかがですか?

 

私達も、この際少し休み気力や体力向上を図りたいと考えていて、画廊はCLOSEDの日も多くしている。

 

コロナウイルス感染拡大は1日も早く収束してほしいと願っているが、こういう機会に美術関係者も、こういう事態に対して色々考えても、と思う。

 

フランスのマクロン首相は、ラ・ゲール戦争状態と言われた。

 

コロナに対してアートは全く無力なのか。確かに直接的には何も出来ない。しかし、感染拡大の只中にいるイタリアでマンションの皆がベランダに出てきて歌ったり、楽器を弾く人々がいた。

 

こんな時こそアートで何か出来たら・・・と思う。

 

馬場隆子


La cuisine Francaise et les Arts / 中西寿美江 × 西山晴恵

目黒川を歩くと桜の蕾が見え、桜の季節もすぐそこまでやってきました。

 

今回は現在、フレンチレストランで展示中の作家2人、中西寿美江 と 西山晴恵のコメントを作品と共に紹介いたします。

 

 

●中西寿美江

今回の展示は「植物」をテーマに、西山さんとの二人展というお話だったのですが、西山さんの作品は以前から工房親さんのグループ展でご一緒させていただく事もあり、作品のテイストもよく知っていたので、どんな展示になるかとても楽しみでした。

 

レストランという食事をする空間に、あまり重たい思考の作品ではなく、遊びのように作った気軽な作品が似合うと思って作品も選んだつもりです。

 

今回あらためて制作した作品は、今までに種子をモチーフに制作した作品で、種子は時の経過とともに葉になったり、花になったり、果物になったり、形を変えて存在していくけれど、その奥にある背景のような、かわることのない存在こそが本質であり真実だという思いを込めた作品のシリーズがあり、それらの作品はいつもなら視覚を通してしか伝える事ができないのですが、今回はレストランでの展示ということもあり、視覚以外に味覚や嗅覚など五感のイメージも加えることができるかもと思って、身近にあるきっと誰もが食したことのある素材として、お茶の木や柚子の木、その種子を使って、この展示に合わせて制作しました。

 

 

西山さんの作品とは、これと言った打ち合わせなしに持参した作品がとてもよい相性で、床に作品を並べた段階で、これはよい展示になりそうと思いました。

実際に展示し終わってみると、作品どうしが響きあって偶然とは思えない相乗効果をもたらし、素敵な展示空間になったと思ってます。

 

普段は美術館や画廊に足を運ぶことのない人にも、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

 

●西山晴恵

 

レストラン「かえりやま」では3度めの展示となります。前2回は個展だったのですが、今回初めて中西寿三江さんとの2人展となりました。

中西さんの作品は、種や土、植物を扱っており、以前に工房親でのグループ展で互いの作品同士を近くに設置していただいたとき、そのテーマの親和性と空間での調和に新鮮な驚きを感じました。

 

 

いつか2人展でできたら面白い、、そんな風に漠然と考えていたのですが、今回はからずしも実現の運びとなりました。

これからの芽吹きの季節、植物の営みを感じていただける展示になったと思います。

 

 

*********
 

会期は4月27日(月)までです。

アート作品とお食事を楽しまれてはいかがでしょうか*

 

La cuisine Francaise et les Arts / 中西寿美江 ×  西山晴恵
会期 | 1月10日(金) - 4月27日(月)
会場 | 仏蘭西レストラン「かえりやま」
住所 | 東京都港区赤坂2-12-11 シャルマン赤坂 1F
TEL | 03-3583-5610
アクセス | 銀座線溜池山王駅 徒歩1分
定休日 | 日曜日・祝祭日
website | http://french-kaeriyama.com 

【Lunch Time】 11:30〜14:00(L.O 14:00)
【Dinner Time】 18:00〜21:30(L.O 21:30) 

 


第12回恵比寿映像祭 閉幕

今年の工房チカの恵比寿映像祭地域連携プログラム参加の展示は、2月29日に無事終了した。

深川雅文氏のキュレーションでの展示も3回目を迎えた。
おかげ様で、展示は大変好評で、29日まで(コロナウイルス感染拡大で心配したが)
たくさんの方々がご来場くださいました。

ギャラリーでも、アルコールジェルを設置したり、換気や除菌を行ったりする対策もしつつ、最終日にも大勢ご来場くださり、ゆっくり観てくださった。

皆さんの「二人のショー」の関心が熱かったように感じられた。

以下いくつか皆さんの声を書く。

大規模な展示の試みに感心した。
普段知っているチカの空間が変身して、カッコいい。

映像が面白くて、綺麗。

大変刺激を受けた。

たくさんのスピーカーから流れている音や会話が面白い。

賛同やポジティブな感想に対し、たくさんのスピーカーからの音量などは、どうも、、、
せっかく綺麗な波の画像に見とれているのに、音が邪魔、、、

などの感想もあった。
しかし、音の魅力を感じた、更にこれだけの音が多方面から聞こえると、普通うるさく感じて、早く出たくなるが、この展示は音が面白い、と言われて長いこと聞いていた方々もいらした。

会期中には、深川雅文氏の執筆と、デザイナーの岸田紘之さんに夜、素敵なアーカイブ冊子も出来て更に好評だった。

メディアは、ウェブ版美術手帖IMA ONLINEartscape、TOKYO ART BEAT (敬称略) などに取り上げて頂いた。

ユニット「二人」の今後の活動はもちろん、宇田川直寛さん、横田大輔さん、個々の活動としても、ますます活躍が楽しみだ。

多くの皆様にご協力頂き、更に後半の困難な時期にもご来場くださった方々に心よりお礼申します。  

 

馬場隆子


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